様々な理由で出産祝いを贈るタイミングを逃してしまったり、新年に届いた年賀状や帰省の際に友人の出産を後から知った、ということは少なくありませんね。
ここでは、そんな遅れてしまった出産祝いを贈るときのマナーについて解説したいと思います。
遅れてごめんね、のメッセージが大事
出産祝いが他の人より遅くなったとしても、我が子の誕生をお祝いしてもらえるのは素直にうれしいものです。ですが、気をつけるべきポイントがふたつあります。
- 他の方から遅れて出産祝いを贈ると、自分の分だけ後から別に内祝いを購入させてしまうことになる
- 出産祝いを後回しにされたと誤解されてしまう。
いずれの場合も、とにかくまずは素直に「遅くなってしまってごめんね」を伝えることが大事。実際にギフト売場での経験からも、遅くなって出産祝いの場合は直接「遅くなったことをお詫びする」、またはメッセージカードにそういった内容を書いてプレゼントに添える場合がほとんどです。
誤解されないためにも、「最近知った」「年賀状で初めて知った」というように、最近知って急いでおめでとうの気持ちを贈ろうとしたことが伝わるようにしましょう。
内祝いについてはあらかじめ「お返しは不要です。」などとメッセージカードに書いておくのもひとつの方法です。ただし、その場合は必ず相場よりも安価なものを贈るようにしましょう。
相場通りのものを贈りながら「お返しは不要」と伝えてしまうと、逆にお相手を困らせてしまうことになります。出産祝いの相場については、知りたいあなたのための、保存版、出産祝いの予算と相場でも詳しく解説しています。
生後6ヶ月を過ぎていたら熨斗(のし)にも注意
出産祝いの時期がずれてしまった場合の熨斗(のし)のマナーについても解説します。
生後半年以内までなら「御出産御祝」の熨斗(のし)で問題ありません。生後半年までなら「御出産御祝 / 贈り主の姓」で熨斗(のし)を掛けて贈るようにしましょう。
しかし半年を過ぎてから贈る場合は、差しさわりのない「御祝」の熨斗(のし)にするのが失敗しないための大事なポイント。時期的に3月のひな祭りや5月の端午の節句の前になるならば、「初節句御祝」として贈ることもよく見られる方法です。また、1歳を迎える頃に遅れた出産祝いをプレゼントする場合はお誕生日プレゼントとして贈ることも喜ばれる方法です。この際は「初誕生日御祝」や単なる「御祝」で熨斗(のし)を用意しましょう。
しかし、最近では熨斗(のし)にこだわらない方も大勢増えてきています。あえて熨斗(のし)を掛けずにリボンラッピングでプレゼントするというのも喜ばれる贈り方のひとつです。
いかがでしたか?
以上が、遅れてしまった出産祝いで気をつけるべきポイントの解説でした。