友人に子どもが生まれた、同僚に子どもが生まれた、新年に届いた年賀状で後輩に子どもが生まれたことを知った。
こういったときに、どんなものを贈ればいいのか迷ってしまったことはないでしょうか。
楽天市場やAmazonで売上ランキングから探せば失敗しない出産祝いが見つかるのでしょうか。
ギフト売場歴10年以上の筆者が、失敗しない出産祝いの選び方をお教えします。
(2018.06.23に内容を加筆、修正して最新の情報に書き換えています!)
他の方とかぶらないもの
同じものをいくつももらって困った。食器なんて二つも三つも要らない!
こういった「本音」はお母さんからよく耳にします。
でも、せっかくの出産祝いなんですから、本心で喜んでもらいたいですよね。
そのためには、他の方のお祝いとかぶらないものを選ぶという考え方が大切です。
では、「かぶらないもの」って何?
まず、売上ランキングに載っているような商品はかぶりやすいので避けたほうが無難です。
最近で言えばおむつケーキが一番わかりやすいですね。
おむつは必需品なのでいくつあってもうれしい反面、子どもが生まれたお母さんからは必ず「おむつケーキ、10個ももらった」という笑い話を耳にすることがあります。
ではどうすればかぶらないプレゼントを贈ることができるのでしょうか。
ここからはかぶらない出産祝いの考え方を解説します。
お母さんに贈る出産祝い
かぶらないお祝いにおけるひとつ目の考え方は、ベビー服やおもちゃなどの「ベビー向け」のお祝いではなく、妊娠から出産までを頑張った「お母さん向け」のお祝いを探すという考え方です。
大抵の場合、出産祝いにはベビー服やおもちゃ、食器などが選ばれます。つまり生まれてきた赤ちゃんが使うものですね。
だからこそ、「お母さん向け」の商品を選ぶとぐっと他の方のお祝いとかぶる確率が下がります。
妊娠中から母乳育児期間中はカフェインの摂取が制限されますので「ノンカフェインのお茶」はお母さん向けの出産祝いにぴったりです。
また、ボディクリームや育児グッズ(おむつポットなどの、目立たないけどあると便利というグッズはお母さんが本当に喜びます)などもお母さん向けのギフトに適したアイテムと言えます。
古来から続くお茶の知恵を、「今」の生活に伝えるためのお茶のブランド。ハーブの専門家による本格的なブレンドを毎日飲める手軽さで提供しています。
産後は繊細な赤ちゃんに配慮して、お母さんの手をアルコール消毒することがたくさんあります。
その度に手荒れがひどくなっていくお母さん。たとえ我が子のためとはいえ、手荒れがひどくなるのはお母さんにとっては憂鬱ですよね。
出産祝いだからといってベビー向けのものばかりが喜ばれるわけではありませんから、お母さんのお肌を気遣うための、こういったモイスチャークリームも喜ばれる出産祝いの代名詞と言えます。
すぐには使わない出産祝い
次の考え方は、「すぐには使わないもの」です。
大抵の場合は、出産祝いには生まれてすぐから1歳半くらいまでの間に使うものが贈られます。
ベビー服や赤ちゃん向けのおもちゃ、ベビー食器、よだれかけ、おくるみなどです。
でも、すぐに使うものじゃないと困ると思いますか?
そうなんです。お母さん目線で言えば、後々に便利になるものでもとっても助かるからうれしいんです。
例えば、幼稚園や保育園に入園する時に使うもの。名前入りのループ付きタオルや名前が入ったお昼寝ケット、シューズバッグや名前シールなどです。
これらは必ず後々必要になるものなので、無難なデザインのものに「名前入り」で贈れば実用的な出産祝いに早代わりです。
保育園や幼稚園に進んだときに必要になるのが、ループが付いたタオル。
マジックで手書きしたり、名前シールを貼ったり、入園の時期は何かとお母さんは作業が多くて大変です。
そんなお母さんの負担を少しでも減らせる名入れループ付きタオルは、二人目、三人目の出産祝いにも喜ばれます。
こちらは少し大人っぽいデザインが目を引きました。これくらい落ち着いたデザインのほうがお祝いには贈りやすいかもしれませんね。
自分では買わないもの
自分では買わないものこそ、お祝いでもらうと喜ばれます。
例えば、オーガニックコットンを使ったアイテム。
肌に良いのはわかるし可愛い我が子に使いたい素材だけど、その分値段が高いから手が出ない。
こういったものこそ、出産祝いにもらうとお母さんはとっても喜びます。
同じ理由で海外ブランドのベビー服や高級・高品質の日本製商品も好まれます。
また、あると便利だけど、わざわざ自分で買うのも気が引けるといった育児グッズも喜ばれます。
おむつポットなどは、ないならないで自分で何とかするけど、あるととっても便利で助かると考えるお母さんは多いようです。
こちらはオーガニックコットンを使った様々な商品を日本で作っている工房。
オーガニックコットンを使った名前入りのぬいぐるみや、スタイ、ギフトセットなどがあり、小規模だからこそひとつひとつの仕事が丁寧で、また、流通量も少ないため、他の方の出産祝いとかぶりにくいのもうれしいポイントです。
記念に残るもの
赤ちゃんの誕生というのは、人生の中でも本当に特別な出来事ですね。
だからこそ、記念に残したい、大切な記憶をいつまでも大事に残しておきたいと考える方はとっても多いです。
分かりやすいものは「足型や手型」を残せるアイテム。ただ紙に残せるものから、フォトフレームの中に足型などを彫刻してくれる商品まであります。
壁に設置する身長計も成長の記録を残せるという意味では喜ばれやすいアイテム。最近では「身長計タオル」も人気です。
他にはへその緒や産毛、抜けた歯などを保存しておけるボックス。
また、赤ちゃんの名前が入った商品は記念に残しておくといった観点からも喜ばれやすい商品と言えます。
身長計が付いたタオルケットは色々ありますが、デザインが子どもっぽい、デザインが古いというご意見をいただくことが多いのですが、こちらのタオルケットはとってもおしゃれ。身長計付きのタオルとはいえ、ただ身長計が付いていればいいわけではないですよね。センスを疑われないためにも、こういったデザインに手が凝んたものを選びたいですね。
すぐに贈らなくても大丈夫
出産直後はお母さんもお父さんも育児の負担が大きく、毎日とっても大変。
出産の知らせを聞いたらすぐに出産祝いを贈らなくちゃと考えるのが常識とも言えますが、出産から少し時間が経ってからのほうが、お母さん・お父さん目線で言うと余裕を持って受け取ることができてうれしいという声があるのも事実。
これは、出産祝いをもらうと「内祝い」を返さなくてはいけないという慣習にも関係しますね。
毎日育児だけでも大変なのに、その上、おひとりおひとりに内祝いを考えて贈るのは意外と大変なんです。
せっかく「おめでとう」を伝えたいギフトなんですから、育児が落ち着いてきた頃を見計らって贈るというのも、喜んでもらえる出産祝いには必要な考え方のひとつと言えます。
歩けるようになってから使うネーミングジャンパー。急いで贈らない出産祝いならこういった商品がぴったりです。
今の時代はあまり子どもの名前を人に見せたくないという声もありますが、これくらい思い切って名前を見せるジャンパーも出産祝いならではですよね。
10年以上前から安定して支持され続けている商品だけに、品質面、デザインなどはいわば折り紙つき。
名前を入れる出産祝いは数多くあれど、刺繍ではなくアップリケで名前を入れる商品はそれほど多くありません。
手間がかかるアップリケだからこそ、もらった方の感動は刺繍以上とも言えるだけに、出産祝いに迷ったときはこの商品がおすすめです。
お兄ちゃん、お姉ちゃんにも気を配る
二人目、三人目の出産の場合、赤ちゃんにだけお祝いを贈ると、上のお兄ちゃんやお姉ちゃんが拗ねてしまう場合があります。
もちろん「出産祝い」なんですから、生まれてきた赤ちゃんのために贈るという考え方に間違いはありません。
ただし、赤ちゃんが生まれてきたときにお兄ちゃんやお姉ちゃんが拗ねたり言うことを聞いてくれないことがあるとお母さんは気が滅入ってしまいます。
だから、ほんの少しの気持ちだけで構いません。
例えば赤ちゃんにはベビー服、お兄ちゃん・お姉ちゃんにはハンカチをプレゼントしてあげると、上のお兄ちゃんやお姉ちゃんも喜んでくれて、お母さんにもその配慮が染み入るように伝わって、とっても喜んでもらえます。
お兄ちゃんやお姉ちゃんにとっても「お兄ちゃんになった記念日」「お姉ちゃんになった記念日」ですから、お祝いを贈るというのはとっても素敵な考え方だと言えます。
赤ちゃんに贈るものに、そっとお兄ちゃんやお姉ちゃんへの贈り物の添えてあげましょう。
以上、出産祝いのの専門家が解説する、出産祝いに喜んでもらうための5つのポイントでした。