出産祝いを贈るなら知っておきたい、里帰り出産のお話

出産祝い プレゼントする相手から探す出産祝い

初めての出産やパパが多忙なご家庭では、里帰り出産といってご実家に戻って出産する方法を選択される方が少なくありません。確かに実家のお母さんやお父さんにそばにいてもらいたいというのはよくわかりますね。

こんな場合、出産祝いをご実家に郵送したほうがいいのか、それとも里帰りを終えて自宅へ戻ってきた頃に贈った方がいいのかわかりません、というご相談をギフトの現場で受けることもしばしば。というのも、一般的に出産祝いを贈るのに最適だといわれている産後7日目~1ヶ月頃がちょうど里帰りをされている期間と重なるためです。

この読みものではギフト売場歴10年以上の筆者が、里帰り中に贈る出産祝いの注意点やポイントを解説していきます。素敵なプレゼント選びの参考にしてください。

里帰り出産で出産祝いを贈るタイミング

赤ちゃん誕生の連絡を受けてご自宅に出産祝いをすぐに送ったものの、長期間ご自宅にはどなたもいらっしゃらなくて、なかなかプレゼントを受け取ってもらえないということがあります。ギフト売場での経験では、30~40件の発送に対して1件くらいは里帰り出産祝いのためにご自宅を不在にされているケースがあります。

せっかくの出産祝いなのに長期間受け取ってもらえないのは贈った側も居心地の悪い気持ちになってしまいますし、かと言って、そこからご実家に転送していいのかも迷いますよね。

ですから、なかなか難しいかもしれませんが、出産祝いを贈る前に率直に「奥様は里帰り中?」「ご自宅に出産祝いを送っても構わない?」などとたずねるのも、実はマナーの面からも失礼ではありませんし、お互いに喜び、喜んでもらう出産祝いのためには必要とも言えます。

特に、里帰り中の奥様の場合、ご実家にいて実の家族がお手伝いをしてくれるので、産後とはいえ気持ちに余裕があると言われます。プレゼントを受け取った時に疲れきっていたり、気持ちに余裕がないと、素直には喜べませんよね。ご実家に戻られているのなら、ご実家にいらっしゃるうちに出産祝いを贈るというのも喜んでもらうためのひとつの方法です。

ご実家に出産祝いを贈る時の注意点

里帰り先に出産祝いを贈る場合、贈り先の表札と実際に受け取るママの名字(姓)が違うことが多いため、そのままママの名字(姓)で送ってしまうと「宛て所が不明です」「別の方がお住まいです」などという理由で配達が完了しないことがあります。

里帰り出産

また、よくある失敗談として耳にすることがあるのが、里帰り中だと思ってご実家に出産祝いを贈ったら、届いたときにはご自宅に戻っておられたというケース。これは正直、いつまでご実家にいらっしゃるのかが分からないので判断が難しいところです。心配な場合は、産後2週間を過ぎていれば慌てて送ることよりもご自宅に帰られたことを確認してから送るほうがよいでしょう。なぜ産後2週間かというと、里帰り出産の場合、ほとんどの場合は最低でも2週間はご実家にいらっしゃることが多いためです。2週間を過ぎるとそれぞれの方のご事情によってご自宅に戻られるタイミングが異なってくるため、もし失敗を避けたいなら、ご自宅に戻られたことを確認できてからにしたほうがよいでしょう。一般的なマナーとしても産後1ヶ月~2ヶ月で出産祝いを贈られる方は大勢いらっしゃいます。

ご自宅に出産祝いを贈る時の注意点

里帰りを終えてご自宅に帰られたあと、すぐに出産祝いを贈るべきでしょうか。一般的に出産祝いはすぐに急いで贈る必要はありませんと言われる理由がここにあります。ご実家ではご家族の方の助けを借りて赤ちゃんのお世話をしていましたが、自宅に戻れば、日中はひとりで赤ちゃんに向き合う必要に迫られます。

一気に気持ちに余裕がなくなるとも言われる時期にも当たるため、慌てて出産祝いを贈る必要はありません。赤ちゃんの顔を見に行きたいと思うこともあるかもしれませんが、できればそういったことも控えたほうがマナーにもかなっています。

ご自宅に戻られたからといって急いで贈るよりは、少し時間をおいてから贈ったほうがパパやママも喜んでくれるでしょう。それでも、贈る側としては、やはり贈るのが遅いと失礼にあたるのではないか、出産祝いを贈るのを忘れていたと誤解されないかといったご不安もあると思います。その場合は、パパとママが揃って在宅している曜日を指定して出産祝いを贈るか、少し時間をおいてから出産祝いを贈る時は、さりげなく、落ち着いたときをみはからって贈ろうと思っていたことをメッセージカードに載せて贈るといいでしょう。実際に、そういった内容のメッセージをカードに印字して贈られる方が大勢いらっしゃいますよ。

ご実家に贈る出産祝いなら

ご実家の身内の方がみなさんご覧になる可能性があるため、失礼のないよう、のしを掛けて贈るようにしましょう。また、リボンラッピングよりはきちんと包装紙で包装したもののほうが、より丁寧な印象を与えられます。

どういったものを贈るべきかについて正解があるわけではありませんが、カジュアルな印象を与えるおむつケーキよりは、昔ながらのベビー服やスタイ、バスタオル、ブランケットなどのほうが好まれる傾向にあります。また、贈るものに迷うようであればカタログギフトでも構いません。

相場についてはご実家に贈るからといって相場や予算が変わるわけではありません。お相手との関係性から相場に合ったものを贈るようにしましょう。出産祝いの相場については、知りたいあなたのための、保存版、出産祝いの予算と相場で詳しく解説しています。内祝いを辞退して相場よりも安いものを贈る場合は、なるべくご自宅に戻られてから贈るほうがいいでしょう。地域によっては内祝いを辞退するという考え方がうまく伝わらない場合もあります。誤解を受けては元も子もありませんので、慌てず、ご自宅に戻った頃をみはからって相場よりも安いものに、「内祝いは辞退します。お返しはいらないからね」というメッセージカードを付けて贈るようにしましょう。

いかがでしたか。

以上、里帰り出産の方に贈る出産祝いについての読みものでした。