女の子への出産祝いって難しい?
趣味が合わないものを贈るのは避けたい?
好みが違うものを贈ると失敗してしまう?
そんな不安を解消できるよう、ギフト売場歴10年以上のギフトのプロが実際のギフトの現場での経験を元に、女の子に贈る出産祝いで失敗しない方法を、相場や贈るタイミング、贈るもの、マナーなどに分けて丁寧に解説します。
女の子への出産祝いの選び方
失敗したくない出産祝いなら
贈る相手によっては、喜んでもらいたいのは当然として、それよりも失敗したくない、恥をかきたくない、目立ちたくない、失礼なことはしたくないと考えることがありますよね。そんな場合は次のポイントを押さえておきましょう。
- カラーはピンク。
- 他の方と重なってしまってもいいものを選ぶ。
- 絵柄やデザインは花柄や、猫、リボンが定番。
失敗しない=無難と考えることが大切です。無難と言えば、昔も今もずっと変わらず女の子への出産祝いはピンクが人気。現役の女の子のパパやママに「どんなカラーの出産祝いをもらいましたか?」とたずねると、圧倒的に「ピンク」と答えます。ですから、失敗したくない方はピンクの贈り物を選ぶと周りの方から浮いたりせず、目立ちすぎることもなく、無難な贈り物にできるでしょう。
次に失敗してしまう贈り物について考えてみましょう。お相手の方に好まれないものを贈ってしまうのは論外として、他にどんな場合が失敗に当たるでしょう。それは、他の方と同じものを贈ってしまって、そのためにお相手の方を困らせてしまう場合ですね。例えばベビーベッドを2つも3つももらったとしたらパパやママは困ってしまいますよね。それでは他の方が贈らないようなものを選ぶといいのでしょうか?もちろんそうなのですが、でも他の方がどんなものを贈るかはわかりませんよね。ですから、他の方と重なってしまっても喜ばれるものを選ぶのが失敗しないための大事な考え方!具体的にはハンカチやバスタオル、ブランケットなどがそれに該当します。ハンカチやバスタオル、ブランケットは何枚あっても困らないどころか、あればあるだけ便利に使えるものですから失敗することがありません!
デザインや絵柄も無難なもの、目立たないものを選ぶことが大切。よくギフト売場で売れているものでいうと花柄やレースが付いたもの、猫やリボンが定番です。が、レースは洗濯しにくい、ひっかかって破れるという声をママから聞くことがあるので、筆者は個人的には失敗したくない出産祝いであればレースを避けることをおすすめしています。花柄、猫ちゃんのイラスト、リボン柄などから選ぶといいでしょう。
たとえばこんな商品
ピンクボーダー&音符 レヴィナス・ベベ オリジナル名入れベビーブランケット
他の人とは違う出産祝いなら
他の人とは違う、目立つプレゼントを贈りたい。驚かれるようなプレゼントを贈りたい。お相手の方が大喜びするような、一生の記憶に残るようなプレゼントを贈りたい。そんな風にお考えの方もいらっしゃいますよね。他の人とは違うワンランクの上のプレゼントを贈りたいなら、探し方を工夫するのが近道です!
- デパートや有名ブランド、セレクトショップは避ける。
- 楽天市場やAmazonでは探さない。
- オンリーワンのプレゼントを探す。
「こんなの見たことない!」「こんなオシャレなプレゼント、どこで買ったの??」と驚いてもらいたいなら、百貨店や有名ブランドで探すのは避けたほうがいいでしょう。多くの方は駅前の有名デパートや人気のブランドや有名セレクトショップで出産祝いを探すことがほとんど。同じような場所で選んでしまうとどうしても他の方のプレゼントとかぶってしまいがちです。同じ理由でネット通販で探すのなら楽天やAmazonは避けるべき。ネットで出産祝いを買う方の多くは楽天やAmazonで買っているので、同じ場所で買ってしまうと他の方と同じようなプレゼントになってしまいます。他の方と違うものを贈りたいなら、こだわりのある雑貨店などがおすすめです。
他にはそもそも他にはない商品=オンリーワンを贈るというのも良い方法です。生まれてきた赤ちゃんの名前が入ったブランケットやバスタオル、スタイなどがおすすめ。なるべく楽天やAmazonでは探さずにオンリーワンの贈り物を探すと、誰よりも喜ばれる贈り物にできるでしょう。
たとえばこんな商品
手描き風の気球 レヴィナス・ベベ オリジナル名入れベビーブランケット
女の子への出産祝いに喜ばれるカラー
一般的にピンクやレッドが「女の子っぽい」と考えられますね。実際に10年以上のギフト売場の経験でも女の子への出産祝いでは圧倒的にピンクやレッドの商品が選ばれています。
お相手の趣味や好みに合わせたものを贈ることができればそれがベストですが、失敗を避けるためには、他の多くの方と同じようにピンクやレッドの商品を贈るほうが無難と言えます。
でも、ピンクやレッドじゃつまらない。そんな考え方は古いと思われた方。そんな方におすすめできるのはアイボリー。ピンクやレッド以外であれば、アイボリーを女の子向けのギフトに選ぶ方が最近増えています。
アイボリーは汚れが目立つから避けたほうがいいと考えるかもしれませんが、最近の考え方では、パパやママが自分たちでは買わないカラーだからこそお祝いで贈ると喜ばれるという考え方のほうが一般的になりつつあります。
だから、ピンクやレッドを避けるのであればアイボリーを贈ることを検討してみてください。もちろんホワイトでも構いませんよ。
女の子への出産祝いに喜ばれるブランド
プチバトーやジェラートピケ、ファミリア、ミキハウスなど様々なブランドがありますが、一番失敗がないブランド選びはズバリ、ママが好きなブランドのベビー服を選ぶことです。
ママにとっての娘はまるで自分の分身みたいな存在。ママが好きなブランドの服を着せておそろいでお出かけしたいなと思うことも多いと聞きます。もしママが愛用しているブランドが分かるなら、そのブランドのベビー服を探すようにしましょう。
ママが愛用しているブランドが分からない場合は、無理にブランドものを贈ることは避けて、例えば「オーガニックコットン」を使ったものや、手が込んだ日本製のベビー服、高級素材を使ったベビーアイテムなど、質の高いこだわりのアイテムを選んで贈ると失敗がありません。
女の子に贈る出産祝いの相場
上司など目上の方に贈る場合は1万円~2万円。友人、知人などは5000円が出産祝いの相場です。出産祝いを贈ると、受け取ったママやパパはお返しとして内祝いを贈る必要があります。しかし、子育てで忙しいママやパパに内祝いを贈る手間をかけさせてしまうのはどこか気が引けてしまいますよね。
そういった理由から、最近ではあらかじめ「内祝いは不要です」「お返しは辞退します」というメッセージを込めて、相場よりも少し安い商品を贈る方が増えてきています。
つまり、友人や知人に贈る場合に2000円~3000円ほどのものを贈るケースが増えています。これくらいの価格帯であればお相手にも気を遣わせる必要がありませんね。ただし、メッセージカードに「内祝いは不要です」と載せるか、または直接それを伝えられる関係であればはっきりと「内祝いは要らないからね!」と伝えてお渡しするようにしましょう。
これは余談ですが、女の子向けのプレゼントというと華やかで可愛く、刺繍やレースなど手の込んだものが多いため、実際の価格よりも見た目が豪華に見える=実際の価格よりも高価なものだと感じてもらえる、ことが多いようです。
女の子への出産祝いに喜ばれる柄、デザイン
10年以上前からずっと定番なのが花柄。いまだに花柄が売れるのですか?とよくご質問をいただきますが、女の子への出産祝いならやはり圧倒的に花柄を選ぶ方が多いのは変わらない事実です。
昔ながらの花柄に加えて、最近ではリバティプリントの小花柄やキャス・キッドソン、ローラアシュレイ、マリメッコなども花柄が支持されているブランドですね。
花柄だと定番すぎると思われがちですが、同じ花柄でもデザインの展開が昔に比べてはるかに広いため、花柄だからと言っても古い印象を与えることはないでしょう。
それとは対照的にレースや女の子っぽい刺繍がほどこされたアイテムは、昔に比べると選ぶ方が少なくってきた印象を受けます。そういった理由からも、失敗を避けるのであれば花柄のほうが無難であると言えます。
女の子への出産祝いを贈るタイミング、時期
出産祝いを贈るタイミングは一般的に、出産後7日から1カ月くらいまでの間といわれていますが、筆者はギフト売場での長年の経験から生後1ヶ月から2ヶ月の頃がおすすめしています。
というのも産後1ヶ月程度ではママの体調がまだまだ戻っていなかったり、夜中の授乳やおむつ替えなどで寝不足が続き新しい生活リズムにまだ慣れておらず心身ともに疲れがたまっている時期だからです。
そういった理由で、生まれてきた赤ちゃんとの生活にも慣れ、心身が落ち着き始める生後1ヶ月から生後2ヶ月くらいまでの間に贈るほうが好ましいでしょう。
しかし、一方で、「生後1ヶ月を過ぎてからだと、出産祝いを贈るのを忘れていたと誤解されてしまう」「お祝いが遅れるのは縁起が良くない」という考え方もあります。そう思われる場合はお早めに出産祝いを贈っても差し支えないでしょう。
ただ、生後1ヶ月までに出産祝いを贈る場合は、直接訪問して手渡しするよりは宅配便で配達することをおすすめしています。これは、上記でも触れたように、生後1ヶ月までは訪問客をもてなせるような余裕がパパにもママにもないためです。
宅配便だと失礼に当たる、というようなマナーは一切ありませんから、早めの時期に贈る場合は宅配便で贈るようにしましょう。
女の子への出産祝いのマナー
友人、知人への出産祝いであれば、最近はおのしをかけた昔ながらのギフトラッピングよりもカジュアルなリボンラッピングのほうが多くなりつつあります。
これはおむつケーキの流行とも関係があり、おむつケーキはアメリカ生まれの出産祝いギフトということもあり、のしよりはリボンのほうが向いたアイテムと言えますね。そんなおむつケーキが流行っていることもあり、リボンで可愛くラッピングしてメッセージカードを付けて贈るという贈り方が少しずつ増えてきています。
しかしながら、目上の方や儀礼マナーを大切にされる方への贈り物であれば、やはり包装紙での包装、さらにはおのしをかけることを忘れないほうが無難です。昔からのギフトマナーとして、のしとリボンは併用しないという考え方があります。目上の方にはリボンではなくのしをかけて贈ると失敗がありません。
また、最近ではほとんど気にされることもなくなってきましたが、大安の日に贈るというのもおめでたいお祝いならではのギフトマナーと言えます。目上の方や儀礼を大事にされる方に贈る場合は六曜についても気にかけるほうが無難です。配達で贈る場合は大安の日に届くように配達日の指定を忘れないようにしましょう。
女の子への出産祝いに喜ばれるプレゼント10選
遊び心があふれるキュートなギフトセット
日本製のとびきり可愛いロンパースとスタイのギフトセット。大きなリボンは、ホックを外すとスタイに変身!
遊び心のあるオシャレなデザインがママの乙女心をくすぐる、そんなプレゼントになりますね。
出産祝いにベビー服を贈るのはハードルが高いと思われがちですが、実はベビー服は出産祝いに欲しいものとしてリクエストされる人気アイテムでもあります。日々すくすくと成長していく赤ちゃん、汗っかきな上におむつのずれやミルクの吐き戻しなどで日に何度もお着替えをしなければならないから、実は赤ちゃんにはお洋服が思った以上にたくさん必要です。
そういった理由から、実際のママの声でもベビー服がうれしいというのも納得ですね。
フランス生まれの子ども食器
フランスで人気の「Petit Jour Paris(プチ ジュール パリ)」というブランドの子ども食器のセットです。6人のプリンセスと身につけたいマナーが描かれているあたりが、フランスらしいエスプリを感じさせますね。ポップでキュートなデザインは、実際に食器としては使わず、インテリアの一部として飾って使うこともできます。
出産祝いのプレゼントとして贈られることの多いベビー食器や子供食器のセットは、小さくて可愛いのだけど、実は収納が難しいという現実的な側面があります。この食器セットのようなシンプルなプレートのセットは、収納もしやすく使い道がたくさんあるので、デザインだけではなくきっとその使いやすさにママは喜んでくれることでしょう。
離乳食を始める頃の出産祝いや、百日祝やお食い初めのお祝いを兼ねた出産祝いのプレゼントとして贈るのもいいですね。
Petit Jour Paris 『メラミン6プレートボックス・プリンセス』
ドレスのようにキュートなベビー服
「踊りたくなる服」というこのブランドのコンセプト通り、まるでドレスのように素敵なベビー服ブランド。女の子ならではの可愛らしさがあふれ出すそんなプレゼントになりますね。
新生児の頃はママやパパが慣れない育児に奮闘していて、なかなかお出掛け用の服を購入する機会がないのが現実。そんな時期にプレゼントでこんなフォーマルなベビー服をいただくと、贈った側の期待以上に喜んでもらえることでしょう。
オシャレなベビー服をプレゼントすることによってお出かけの機会が増えれば、ママのリフレッシュにも一役買えるかもしれませんね!新生児期のオシャレなベビー服にはそんな効果もあるので、女の子の出産祝いのプレゼントとしておすすめです。
感動と驚きをあたえるジュエリー
女の子への出産祝いならこんなジュエリーを贈るのも素敵ですね。赤ちゃんの生まれた時間を指したゴールドの時計に感動してもらえるデザイン。誕生石がセットされた美しいチャームは裏面にお名前と生年月日を刻めます。
ママが身に着けるのはもちろん、赤ちゃんが成人したときにママから娘へプレゼントする、という使い方もできますね。オリジナルのテディベアにセットしてお届けしてくれるのもこのチャームが引き立つポイントです。
パパが喜ぶ出産祝いギフト
パパも喜ぶ女の子向けのプレゼントとしてこんな将棋のセットはいかがですか。遊べるようになるのはちょっと先ですが、女の子らしさ全開のデザインがとっても素敵ですね。これだけ可愛いと、子ども部屋に飾っておくだけでもお部屋のアクセントになりますね。
持ち運び用のデニムバッグはママバッグとして使うこともできそうなシンプルなトートバッグ。出産祝いといえばベビーアイテムが中心ですが、こういった成長してから使えるおもちゃも喜ばれる出産祝いの定番と言えます。
他にはないキュートさが魅力のおままごと
なんてオシャレなおままごとおもちゃ!そんな喜びの声が聞こえてきそうなプレゼントです。
木と布で作られたクレープ屋さんごっこが楽しめるおもちゃです。丁寧に作られたひとつひとつのパーツはとても温かみがあり、一般的なプラスチックのおもちゃにはないぬくもりを感じながら遊べます。
甘さよりもシックでシンプルなカラーリングが意識されたこのおもちゃ。早く大きくなって一緒に遊びたいな、と成長した後の楽しみをプレゼントできる点が何と言っても喜ばれる一番のポイントですね。
オールシーズン使える国産ガーゼケット
何枚あってもうれしいベビーケットはオールシーズン使えるガーゼ素材が断然おすすめです。ベビーを優しく包み込むだけでなく、ママのひざ掛けとしても使える70×140cmは一番使いやすいサイズと言えます。
女の子への失敗のないプレゼントを贈りたいなら、こんなシンプルでナチュラルなデザインのベビーケットがおすすめです。
長く残していけるメモリアルアイテム
スワロフスキーの美しいクリスタルでできたベビーシューズを出産祝いに。女の子の誕生を喜ぶ気持ちがピンクのハートのクリスタルに表れているような可愛いデザインです。
赤ちゃんが遊べるおもちゃではありませんが、誕生の記念としていつまでも大切に飾っておいてもらえるそんなメモリアルギフト。出産祝いのプレゼントはなにもベビーアイテムだけに限りません。
こんなインテリアの一部として飾っておける素敵なプレゼントも他の方の出産祝いとちょっと差がつくオシャレでうれしいギフトになります。
オーダーメイドのぬいぐるみを出産祝いに
ベビーのはじめてのお友だちとして、オーガニックのうさぎさんのぬいぐるみをプレゼントするのはいかがでしょうか。うさぎ
さんの足の裏に名前を刺繍で入れることができます。さらにもう一方へ生年月日を入れることもできるので、オーダーメイド感あふれる特別なプレゼントになりますね。
生地をはじめ、中の綿、刺繍糸もすべてオーガニック素材だから、ベビーが舐めても口に入れても安心できるのも喜ばれるポイント。お洗濯ができることはママ目線で見た時に衛生面でも安心できてすごくうれしいぬいぐるみと言えますね。
ぬいぐるみを出産祝いにプレゼントして喜ばれる理由はたくさんあります。ベビーの時からずっとそばにいるお友だち。はじめの頃はベビーと添い寝、少ししたら抱っこしたりする遊び相手に。成長に合わせてその役割も変化していき、例えば歯磨きを嫌がる時期には、「うさぎさんも一緒に歯磨きしようね」といって誘導すると嫌がらなくなったり、ママやパパの育児の手助けをしてくれます。
そんな風にベビーのそばで成長に合わせて大活躍してくれるぬいぐるみは女の子の出産祝いのプレゼントとしておすすめです。
楽しい仕かけで想像力を豊かにできる布絵本
楽しい仕掛けがいっぱいの布絵本。各ページの楽しい仕掛けに思わず赤ちゃんではなくパパやママが夢中になってしまうかも。
そんな仕掛けが落ちないようにジッパーで開閉できる上に持ち手もついているので、お出掛けおもちゃとしても活躍してくれます。
布製の絵本は柔らかく軽いので、持ち運びも楽々。ママバッグに忍ばせていても、ベビーカーのフックにかけていてもOKなので、ベビーがグズったときにサッと取り出せてすごく便利です。
簡単な英語の表現も学べるので知育に興味のあるパパやママにも歓迎される出産祝いになります。
Oskar&Ellen/オスカー&エレン ブック 『グッドナイトブック』 ピンク
いかがでしたか。
以上、女の子への出産祝いに失敗しない方法の読みものでした。
(この読みものは2017年に書かれたものを2018年8月に加筆、修正の上で最新版にアップデートしています。)